歌人に会える百人一首
柿本人麻呂
意味
山鳥の垂れ下がる尾のような長い長い夜を独りさびしく寝るのだろうか。
解説
この歌は、恋人と離れてひとりで過ごす夜の寂しさを、山鳥の長い尾になぞらえて詠んだ歌です。
当時、山鳥のつがいは昼間は共に過ごしますが、夜になると谷を隔てて別々の山で眠ると考えられていました。作者はその姿に自分も恋人と離れて長い夜を過ごす切なさを重ねたと考えられます。
柿本人麻呂は『万葉集』を代表する歌人として知られていますが、この歌では宮廷歌人としての姿ではなく、恋に悩むひとりの人間としての心情が感じられます。
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