歌人に会える百人一首
中納言家持
意味
かささぎの群れが翼を連ねて渡すという天の川は、霜が降りたように白く冴えわたっている。その様子を見ていると、夜が深まっていくようだ。
解説
「かささぎの橋」は七夕伝説を思わせるものです。旧暦七月七日の夜、かささぎの群れが翼を広げて天の川に橋をかけ、織姫星と牽牛星が再会できるようにするというものです。
歌人は冬の夜更け、霜のようにきらめく天の川を見上げ、その輝きの中に夜の更けていく気配を感じ取ったようです。
この歌には特別な出来事は描かれていません。ただ、夜空を見上げて美しいと感じた瞬間が詠まれています。家持はそんな何気ない感動を見逃さず、歌に残した歌人だったのでしょう。
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