歌人に会える百人一首
藤原敏行朝臣
意味
波は住之江の岸に打ち寄せるけれども、あなたは昼間だけでなく、そのうえ夜の夢の通い道さえ人目を避けて、現れてくれないのでしょうか。
解説
この歌は、訪れなくなった恋人を待ち続ける切ない思いを詠んだ歌です。
当時は、夢に愛する人が現れるのは、相手も自分を想っている証だと考えられていました。しかし恋人は、現実だけでなく夢にさえ現れてくれません。
逢えない悲しみと、愛が冷めてしまったのではという不安。作者はそんな揺れ動く心を率直に歌にしたのでしょう。
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