歌人に会える百人一首
中納言兼輔
意味
みかの原を分けるように湧き出て流れるいづみ川ではないけれど、あなたにいつお会いしたからといってこれほどまでに恋しいのでしょう。
解説
「会ったことのない女性に恋をする」という恋愛は現代では想像しにくいかもしれません。しかし、平安時代の貴族の男女は顔を合わせる機会が限られていたため、垣間見した姿や噂、評判をきっかけに恋心を抱くことが実際にありました。
「みかの原」は京都府南部を流れる木津川の北岸付近、「いづみ川」は木津川の古名です。川の水が絶えず流れ続けるように、兼輔の思いも途切れることなく相手へ向かっていたのでしょう。
まだ会ったこともない相手に強く心を惹かれ、その気持ちを素直に歌に託すところに、兼輔の情熱的でロマンチックな一面が感じられます。
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