歌人に会える百人一首
坂上是則
意味
夜がぼんやり明ける頃、外を眺めると、吉野の里に有明の月かと思うほど白雪が降り積もっていた。
解説
「朝ぼらけ」とは、夜が明けようとする頃のほのかな明るさを表す言葉です。この歌の舞台である吉野の里は、現在では桜の名所として知られていますが、平安時代には雪の名所として親しまれ、都の人々の憧れの地でもありました。
坂上是則は、自然の美しさを繊細に捉えることに優れた歌人でした。この歌では、朝ぼらけの淡い光の中、吉野に積もる白雪が有明の月と見紛うほど美しく輝く様子が描かれています。雪と月の白さを重ね合わせながら、冬の朝の静寂と幻想的な美しさを表現するところに、是則の豊かな感性がうかがえます。
詳しくはこちら