歌人に会える百人一首
平兼盛
意味
気づかれないように恋心を秘めてきましたが、顔色に出てしまった。人から物思いをしているのではないかと聞かれるまでに。
解説
この歌は、「まだ逢ったことのない相手への恋」という題で詠まれた歌です。人知れず恋心を秘めているつもりなのに、顔に出てしまうほど想いが募っている様子を表現しています。
平兼盛は、歌の優劣を競う「天徳内裏歌合」で、この歌によって壬生忠見との名勝負を制しました。村上天皇が思わず口ずさんだほど、人の心を動かす歌だったと伝えられています。
この歌からは、恋心を繊細に見つめ、それを美しい言葉へと昇華する感受性豊かな人物像が浮かび上がります。人の心の機微を巧みに表現する、優れた歌人らしい一面が感じられます。
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