歌人に会える百人一首
清原元輔
意味
約束しましたよね。涙に濡れた着物の袖を絞りながら、末の松山を波が決して越えないように私たちの心は変わらないと。
解説
この歌は、「末の松山」のように決して波を越えさせない堅固な場所をたとえに用い、「あなたへの想いは決して変わらない」という揺るぎない愛情を詠んだ一首です。自然の景色を巧みに取り入れながら、誠実な心を力強く表現しています。
清原元輔は、『後撰和歌集』の編纂を担った当代屈指の歌人でした。また、『枕草子』で知られる 清少納言 の父としても有名です。娘がその才能を深く尊敬していたことからも、歌人としての評価の高さがうかがえます。
この歌からは、一時の感情に流されず、自らの想いを貫こうとする誠実で信念の強い人物像が浮かび上がります。優れた歌人であると同時に、人との約束や絆を大切にする人だったのでしょう。
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