時雨の百人一首

トップ コラム アプリ English 和歌の一覧・検索

清少納言歌人に会える百人一首
清少納言

ねこ

意味

夜が明けないうちに、鶏の鳴き真似をして人をだまそうとしても、この逢坂の関は決して開きませんよ。

解説

この歌は、夜明け前に帰った藤原行成の「鶏の鳴き声に急かされた」という言い訳に対し、中国の古事を引き合いに出して鋭く切り返した一首です。「そんな嘘で私を騙そうとしても、恋の関所(逢坂の関)は開きませんよ」とユーモアを交えて突っぱねる姿からは、当意即妙なやり取りを心から楽しむ、機知に富んだ彼女の姿が目に浮かびます。

作者の清少納言は、中宮定子の後宮で華やかなサロン文化をリードし、『枕草子』を著したことでも知られる才女です。彼女は高度な知識をただひけらかすのではなく、男女の駆け引きを盛り上げるスパイスとして鮮やかに使いこなしました。教養をチャーミングな武器に変えてみせる彼女の人柄は、聡明で誇り高く、非常に魅力的です。

詳しくはこちら