歌人に会える百人一首
崇徳院
意味
川瀬の流れが早く、岩にせきとめられた滝川のようにあなたと別れてもいつかはまた会いたいと思う。
解説
この歌は、激しい川の流れが岩によって二筋に分かれても、やがて再び一つになる情景を詠んだ一首です。離れ離れになった相手とも、いつか必ず再会したいという強い願いが込められており、恋の歌として読むのが一般的です。一方で、人と人との縁は一時的に途切れても再び結ばれるという普遍的な思いを表した歌とも解釈できます。力強い自然の姿に託して、変わることのない深い情愛を表現した名歌です。
作者である崇徳院は、第七十五代天皇として即位した後、院政下の複雑な政治情勢の中で生涯を送りました。和歌への情熱はとりわけ深く、自らも優れた歌人であるとともに、勅撰和歌集『詞花和歌集』の編纂を命じるなど歌壇の発展にも大きく貢献しました。保元の乱に敗れて讃岐へ配流された後も和歌への思いを失わず、多くの作品を残しています。この歌からは、逆境にあっても失われることのない、人との絆を大切にする心が感じられます。
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