歌人に会える百人一首
式子内親王
意味
私の命よ、絶えてしまうのなら絶えてしまえ。生き長らえてしまうと恋を忍ぶ気持ちが弱って困るから。
解説
この歌は、「忍ぶ恋」という題で詠まれた一首です。恋心を誰にも打ち明けられず、ひたすら胸の内に秘め続ける苦しさが表現されています。生きていればいるほど恋を隠し通す力が弱ってしまうので、いっそ命が絶えてしまってもよいとまで語る姿には、抑えきれない思いの激しさが感じられます。
作者である式子内親王は、後白河上皇の皇女として生まれ、若くして斎院となり神に仕えました。そのため恋愛の自由が限られ、多くの苦難にも見舞われましたが、繊細で気品ある歌を数多く残しました。この歌にも、表には出せない思いを静かに抱え続ける、式子内親王の深い心情が映し出されています。
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