歌人に会える百人一首
参議等
意味
浅茅生の野の篠原ではありませんが、心に忍ぼうとしても堪えきれない。どうしてこれほどまでにあの人のことが恋しいのでしょうか。
解説
この歌は、誰にも知られないように恋心を秘めながらも、その想いを抑えきれずにあふれ出してしまう苦しさを詠んだ一首です。「浅茅生の小野の篠原」という荒涼とした風景には、叶わぬ恋をひたすら耐える心情が重ねられているとも考えられています。
参議等(源等)は、嵯峨天皇の曽孫として生まれながら臣籍降下し、地方官を歴任して努力によって公卿にまで昇進しました。この歌からは、表には出さずとも胸の内に強い情熱を秘める人物像がうかがえます。人知れず想い続ける一途さと、感情を抑えながら耐え忍ぶ誠実さが、参議等の人柄として浮かび上がります。
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