時雨の百人一首

トップ コラム アプリ English 和歌の一覧・検索

俊恵法師歌人に会える百人一首
俊恵法師

ねこ

意味

一晩中、恋に思い悩んでいるこの頃は、いつまでも夜が明けきらないので、一向に光が差し込まない寝室の隙間さえもつれなく感じられる。

解説

この歌は、「恋の歌」という題で詠まれた一首です。恋しい相手を思いながら眠れずに過ごす夜は果てしなく長く感じられ、夜明けを待ちわびても朝の光はなかなか差し込みません。そのもどかしさを、寝室の隙間から差し込む光に託して表現した歌です。恋する人の不安や切なさが、夜明け前の静かな情景とともに繊細に描かれています。

作者である俊恵法師は、平安時代後期の歌人・僧侶です。京都の白河に住み、「歌林苑」と呼ばれる歌会を開いて多くの歌人を育てました。鴨長明をはじめとする後進たちにも大きな影響を与え、当時の歌壇で重要な役割を果たした人物として知られています。俊恵の歌には、人の心の動きを丁寧に捉える繊細な表現が多く見られ、この歌にも恋する人の切ない心情を巧みに描き出す優れた歌才が表れています。

詳しくはこちら