掛詞クルッと発見!
25番・三条右大臣
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
この歌には掛詞が三つ隠れています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
一つ目は「逢坂」。地名の「逢坂」と、「逢う」という二つの意味が込められています。
二つ目は「さねかづら」。蔓性の植物の名前「さねかづら」と、「さ寝」という二つの意味が込められています。
三つ目は「くる」。「来る」と、「繰る」という二つの意味が込められています。
逢坂山に生えるさねかづらのように、人に知られず、あなたが手繰り寄せて(繰る)私のもとへ来て(来る)くれる方法があればいいのに、という切ない恋心が、三つの掛詞に重ねて詠まれています。
短い三十一文字の中に、いくつもの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
逢坂山
京都市と滋賀県大津市との境にある標高325メートルの山。
交通の要所で関所が置かれていた。
逢う
人と出会うという意味。
さ寝
共に寝ること。
繰る
蔓を手繰り寄せること。
名にし負はば
その名の通りであるならば。
人にしられで
人に知られないで。
よしもがな
方法があればいいのに。「もがな」は願望を表す。