掛詞クルッと発見!
27番・中納言兼輔
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「いづみ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「いづみ」には、「泉」と、「いつ見」という二つの意味が込められています。
みかの原を分けて湧き出て流れる、いづみ川。その川の名前の響きから「いつ見きとてか」(いったいいつ会ったというのか)という問いかけが導き出され、まだ深く知り合ってもいないのに、なぜこんなにも恋しく思うのだろう、という不思議な恋心が詠まれています。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
みかの原
京都府南部、木津川の北岸にあった野原の名前。
湧きて
水が湧き出て。
分きて
分けて。「わきて」には両方の意味が重なっている。
とてか
と言って、〜のだろうか。
恋しかるらむ
恋しく思うのだろう。
「らむ」は現在の原因・理由を推量する意味を表す。