掛詞クルッと発見!
28番・源宗于朝臣
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「かれぬ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「かれぬ」には、「枯れぬ」と、「離れぬ」という二つの意味が込められています。
「人目」と「草」という性質の違う二つの言葉を、一つの「かれぬ」で同時に受け止めることで、訪れる人も絶え、草木も枯れ果てた山里の冬の寂しさが、いっそう深く感じられる歌になっています。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
冬ぞさびしさ
冬こそ寂しさが。「ぞ」は強調を表す。
まさりける
まさっていることだ。「ける」は詠嘆を表す。
人目
人が訪ねて来ること。
枯れぬ
草木が枯れてしまった。
離れぬ
人が離れて訪ねて来なくなった。