掛詞クルッと発見!
8番・喜撰法師
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「うぢ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「うぢ」には、地名の「宇治」と、「憂し」という二つの意味が込められています。
作者は、都の近くにある宇治山に住んでいるだけなのに世間の人は「世の中を憂いて、山に隠れ住んでいるのだ」と思い込んでいる、と詠んでいます。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
庵
粗末な住まい
辰巳
方角を表す言葉で、南東のこと。
宇治は都から見て南東に位置する。
しかぞすむ
そのように住んでいる。
「ぞ」は強めの意味を表す。
宇治
京都の南東にある地名。
宇治山は喜撰法師ゆかりの山で、現在は「喜撰山」と呼ばれている
憂し
つらい、いやだ。
人
ここでは「世間の人」という意味。