掛詞クルッと発見!
9番・小野小町
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「ながめ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「ながめ」には、「眺め」と「長雨」という二つの意味が込められています。
桜の花の色がむなしく色あせてしまったという嘆きに、しとしとと降り続く春の長雨をぼんやりと眺めながら物思いに沈む作者自身の姿が重なり、うつろう季節と過ぎゆくわが身とが一つの言葉に凝縮されています。
短い三十一文字の中に、二つの情景が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
花
桜の花の色。うつろいやすい美しさの象徴として使われています。
うつる
色褪せる。
いたづらに
むなしく。
降る
雨が降る。
経る
年月を過ごす。
長雨
長く降り続く雨のこと。
眺め
物思いにふけりながらぼんやりと見ること。