掛詞クルッと発見!
13番・陽成院
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「こひ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「こひ」には、「恋」と、水を表す古語の「こひ」という二つの意味が込められています。
筑波嶺の峰から流れ落ちるみなの川の水が、次第に集まって深い淵となるように、私の恋心も積もり積もって、今ではこんなに深いものになってしまったのだなあ。川の水が集まって淵になる情景に、恋心が募っていく様子を重ねて詠んでいます。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
筑波嶺
茨城県にある筑波山の異名。
みなの川
筑波山を水源とする川。「男女川」とも表記される。
こひ(水)
「こひ」は「水」を表す古語であるという説がある。佐藤重治(芝峰)著『小倉百首評釈 英独対訳』(本郷書院、明治37年12月刊)に、「みなの川のこひは水の古語又戀の義に亘れり」と記されている。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション (https://dl.ndl.go.jp/pid/872971)の36コマ目
つもりて
積もって。恋心が募っていく様子を表す。
淵
川の水が深くよどんでいる所。