掛詞クルッと発見!
16番・中納言行平
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
この歌には掛詞が二つ隠れています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
一つ目は「いなば」。地名の「因幡と、「往なば」という二つの意味が込められています。
二つ目は「まつ」。「松、「待つ」という二つの意味が込められています。
因幡へ旅立つ別れの寂しさに、峰に生える松の木を重ね、「あなたが私を待っていると聞いたなら、すぐにでも帰ってこよう」という気持ちを、地名と自然の情景に託して詠んでいます。
短い三十一文字の中に、二つの掛詞を響かせるところが、この歌の魅力です。
単語など
立ち別れ
旅たち別れて。
往なば
行ってしまったら。
因幡
今の鳥取県東部。
生ふる
生えている。
今帰りこむ
すぐにでも帰ってこよう。「む」は意志を表す。