掛詞クルッと発見!
22番・文屋康秀
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「あらし」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「あらし」には、「嵐」と、「荒らし」という二つの意味が込められています。
山から吹き下ろす風「山風」の二文字を組み合わせると「嵐」という一つの漢字になります。秋の草木を吹き荒らして枯らしてしまう山風だからこそ、人々は「嵐」と呼ぶのだろう、という発見のおもしろさが詠まれています。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
吹くからに
風が吹くとすぐに。
しをるれば
しおれるので。草木がしぼんで弱ることを表す。
むべ
なるほど、いかにも。納得する気持ちを表す。
山風
山から吹き下ろす風。
荒らし
荒れさせる、吹き荒らす。
いふらむ
言うのだろう。「らむ」は現在の原因・理由を推量する意味を表す。