掛詞クルッと発見!
58番・大弐三位
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「そよ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「そよ」には、笹原を風が渡る「そよそよ」という音と、「それよ」という二つの意味が込められています。
猪名の笹原に風が吹くと、笹が「そよそよ」と音を立てる。その音に触発されるように「そうよ、私があなたを忘れたりするでしょうか、いや忘れはしませんよ」と、言葉がこぼれるという情景と心理がうまく重なり合っています。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
それよ
その通りよ。
ありま山
今の兵庫県にある山の名前。
猪名の笹原
猪名(今の兵庫県川西市あたり)にある地名。
当時は、笹の生い茂る野原だったと言われています。
いで
さあ、いやもう。感動や決意を表す感動詞。
わすれやはする
忘れたりするだろうか、いや忘れはしない。
反語を表す。