掛詞クルッと発見!
60番・小式部内侍
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
この歌には掛詞が二つ隠れています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
一つ目は「いく野」。地名の「生野」と、「行く」という二つの意味が込められています。
二つ目は「ふみ」。「文」と、「踏み」という二つの意味が込められています。
大江山を越え、生野を通っていく道のりは遠いので、まだ天の橋立の地を踏んだこともなければ、母からの手紙も見ていません。歌の名手だった母に代作を依頼したのではないかと疑われた作者が、当意即妙にこの歌を詠み返し、疑いを晴らしたと伝えられています。
短い三十一文字の中に、二つの掛詞を響かせるところが、この歌の魅力です。
単語など
大江山
京都府にある山の名前。
丹後国へ向かう道の途中にある。
生野
現在の京都府福知山市にある地名。
丹後国へ向かう道の途中にある。
まだ
いまだに、まだ。
文
手紙。
踏み
踏むこと。
天の橋立
京都府北部にある景勝地。日本三景の一つ。
作者の母・和泉式部がいた丹後国にあった。