掛詞クルッと発見!
67番・周防内侍
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「かひな」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「かひな」には、「腕」と、「甲斐なく」という二つの意味が込められています。
春の夜、ほんの短い夢のような時間、あなたの腕を枕にしたことで無駄に浮名が立ってしまうとしたら、それは残念で惜しいことです。作者の腕を意味する「かひな」に、むなしいという意味の「甲斐なく」を重ね、機知に富んだやりとりの中で詠まれた歌です。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
甲斐なく
無駄に。
手枕
腕を枕にすること。
立たむ
立つだろう。ここでは浮名(うわさ)が立つことを指す。
名こそをしけれ
浮名が立つことこそ、残念で惜しい。