掛詞クルッと発見!
100番・順徳院
歌の中に隠れている掛詞を見つけてタップしてみよう。
タップした言葉がその場でくるりと入れ替わり、ふたつの意味が交互に現れるよ。
解説
「しのぶ」は掛詞になっています。
掛詞とは、同じ音の言葉に二つの意味を重ねる表現です。
この歌の「しのぶ」には、古い軒先に生える「しのぶ草」と、「偲ぶ」という二つの意味が込められています。
幾重にも重なる宮中の、古びた軒先に生えるしのぶ草を見ていても、なお偲びきれないほど、あの昔はすばらしかったのだなあ。荒れ果てた宮中の軒端にしのぶ草が生い茂る様子に、過ぎ去った古き良き時代を懐かしむ思いを重ねて詠んでいます。
短い三十一文字の中に、二つの意味が重なるところが、掛詞の魅力です。
単語など
ももしきや
宮中を指す枕詞。
漢字で書くと「百敷」で、多くの石を敷き詰めた様子を表し、宮中や内裏を意味する。
軒ば
軒先。
なほあまりある
それでもなお余りある。
昔なりけり
昔であったことよ。
「けり」は詠嘆を表す。